酸化ストレスと抗酸化能力

金属が錆びたり、野菜や果物が変色したりするのは、大気中の酸素に触れて「酸化」が起こったからです。実は私たちの体も過剰な活性酸素を作り出したことにより、同じように酸化現象が起こります。

活性酸素とは

私たちの体は呼吸によって大気中の酸素を取り込み生命活動を維持していますが、同時に活性酸素も作り出しています。活性酸素とは、体内に取り込まれた酸素の一部が通常より活性化されたものです。微量であれば体に有用な働きをしますが、過剰になると、酸化ストレスとなり体に様々な悪影響を及ぼします。

酸化ストレスとは

活性酸素が過剰に増える原因として、喫煙、紫外線、大気汚染、食品添加物、多量飲酒、薬剤や酸化された食物の摂取など挙げられますが、過度な運動やストレスも活性酸素の産生を促し、酸化ストレスを引き起こすことがあります。

活性酸素の増加は体を錆びつかせ、老化、シミ・シワ、様々な生活習慣病、ガンなどを引き起こす悪因の一つとされています。近年の研究では、脳の酸化ストレスは認知症の発症に影響することも明らかになっています。

抗酸化能力

通常、私たちの体には活性酸素から自己防御できる抗酸化能力が備わっています。活性酸素の産生を抑制し、ダメージを修復・再生を促すことができます。しかし、加齢とともに抗酸化力が低下し、また、上記の原因で活性酸素が過剰に産生されることにより、体内バランスが崩れやすく酸化ストレスを引き起こします。

体内の抗酸化能力を良好に保つには、日ごろからバランスの取れた食事、適度な運動習慣、そして十分な睡眠がとても重要です。一方、積極的に抗酸化物質の摂取もお勧めします。

抗酸化物質

近年、身体を酸化ストレスから守ってくれる抗酸化物質がますます注目されています。下記いくつかの例をご参考ください。

  • SOD(Superoxide Dismutase)
    細胞内に存在し、活性酸素を除去する(無毒化する)抗酸化能力を持つ酵素。
  • カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ
    SOD同様、体内で合成されており、活性酸素による体のサビ(酸化)を防いでくれる物質。
  • 抗酸化ビタミン質
    ビタミンA(カロテン類、緑黄色野菜や卵・赤身魚等)、ビタミンC(果物類)、ビタミンE(ナッツ類)
  • カロテノイド
    カロテン類(にんじん、トマト)、ルテイン(緑黄色野菜、ブルーベリー)、アスタキサンチン(鮭の肉、ヘマトコッカス藻)
  • ポリフェノール
    赤ワイン、茶カテキン、キャンドルブッシュ、ぶどう、大豆、ウコン、ごまなど

抗酸化物質の摂取はお肌のエイジングケアはもちろん、生活習慣病や体の衰え、記憶力の低下など様々な老化予防への効果も期待されています。

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