老化を防ぐー抗糖化

糖は生命活動の源

「糖」は生命を維持するためのエネルギー源です。体内で燃料として燃やされ、私たちの脳による思考活動、筋肉による全身運動、内臓の働きや体温、脈拍の正常維持など、様々な生命活動の源になります。
こうした生命活動で使い切れなかった糖は、インスリンの働きによって肝臓に蓄え、脂肪に変換して、いざというときにエネルギー源として使えるよう、備蓄しておきます。

ところで、さらに余分になった糖は、血液に入り込んだまま「高血糖」の状態になり、身体の「糖化」を引き起こします。
近年、「糖化」は老化の要因の1つとしてクローズアップされています。

糖化とは

糖質の摂取量が過剰になるに加え、膵臓から分泌されるインスリンの量が減ったり、働きが鈍くなったりすることによって、余った糖質は体内のたんぱく質にくっつき、たんぱく質が劣化してAGEs(advanced glycation end products=糖化最終生成物)という老化物質が生成されます。AGEsが体内に蓄積すると、変性・劣化した体内のたんぱく質は、正常な能力が発揮できなくなってしまいます。これが「糖化」と言います。
体の糖化が進むと、肌や髪、骨など全身の老化、体調不良をはじめ、糖尿病、心筋梗塞、がんなどさまざまな疾患を引き起こしてしまう恐れがあります。

糖化と美容、健康の関係

私たちの身体の多くはたんぱく質で構成されています。例えば、以前のコラムで紹介した肌や髪、骨などに含まれているコラーゲンもタンパク質の一種です。糖化が起こると、コラーゲンは硬くなり弾力を失ってしまいます。肌の張りが低下し、黄色くくすんだり、シワが定着しやすくなります。髪のハリやツヤ、骨などにも悪い影響を及ぼします。

糖化と酸化の関係

以前のコラム「酸化ストレスと抗酸化能力」でアンチエイジングの物質「抗酸化酵素」を紹介しましたが、実は抗酸化酵素の主成分もタンパク質です。糖化が起こると、抗酸化酵素の能力が発揮できない状態になり、酸化ストレスによるダメージを助長させてしまいます。

「酸化」は「体が錆びる」というのに対し、「糖化」は「体が焦げる」ことだとたとえられます。この両者がそろうと、老化の危険度は5倍にも10倍にもなると言われています。

糖化を防ぐために

糖化を進める根本的な要因は、体内にある過剰な糖質です。それを防ぐために、適切な量の糖質の摂取とともに、適度な運動と良質の睡眠といった生活習慣の改善が肝心です。糖の代謝を高め、インスリンの感度を高めることができます。また、同じ量の糖質でも、食物繊維や油分などが含まれる低GI値のものを選ぶと、急激な血糖値上昇を避け、糖化リスクを減らすことができます。

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